ガソリン税失効

ガソリンの暫定税率の失効。ねじれ国会の産物ということになるのだろうが、どう考える
べきか難しい問題だ。
道路特定財源は多くが地方へ流れるわけであるから、まさに国会議員の地元田舎の
票田へのばらまきと避難される内容とも言える。しかし、それがなくなったところで
今度は別の予算枠からばらまきが行われることは目に見えているだろう。


ガソリンが安くなって消費者が喜んでいる姿を中心に報道しているマスコミもあるが、
こんな角度の報道しかできないマスコミはアホだ。ちゃんとデメリットを前面に
考えないと。車に乗ることのない老人には全く意味のない「減税」なわけだし、
自分のように通勤で車を使う人間でさえ、1ヶ月失効になったところでせいぜい
1000円程度減税になるだけだ。結局一番得するのはガソリンを大量消費する
郵送業などの企業な訳で、一般国民はむしろ、その減税による税収不足をいずれ
何らかの増税で賄うときに、その増税はまともに食らうという構図が目に見えている。
よって、今回のガソリン価格の低下など全然喜ばしいものではないだろう。
ちゃんと、先のことを考えていかないといけない。