iPS細胞の開発合戦

京大の山中教授らが作製に成功した万能細胞(iPS細胞)に関すること。
バイエル薬品の研究チームが昨年春、より早くヒトの万能細胞(iPS細胞)を
作製した可能性があることが分かったということで、なかなか波乱含みな展開になっている。
http://www.asahi.com/science/update/0411/OSK200804110024.html


マウスでの基礎データから如何にヒトでの実用化を進めていくかという中で、
当然多くのグループが参戦する。今回のように金儲けを目指す企業も当然入って
くるわけだ。こうなると、単に基礎研究をやっているような、大学だけでは当然
弱いわけで、ここぞ法人化した大学が如何にこういったことに対処できていたか、
如何に変わってこれているかが問われる局面だろう。
特許の公開はまだ後なので、現時点でお互いがどのような特許を出しているかは
闇の中だ。それらが開いた時、京大は肝心な特許をほとんどおさえられていたと
言うことになったら、それこそ大学は、そして文部科学省は何をやっていたのかー
ということになるのだろうか。


とりあえず、京大側は表向きは自信ありげ。
http://www.asahi.com/science/update/0411/OSK200804110086.html
大学人はこういうことまで考えながら、研究を進めないといけなくなったということで、
大変になったという印象だ。それぞれの大学に知的財産を扱う部署ができているようだ。
今後、こういうものを含めた教育体制や管理体制というのも必然になってくるのだろう。