医学部定員の見直し

医師不足の深刻化を受け、医学部の定員削減を定めた過去の政策を全面転換するとのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000046-mai-pol
今更、遅すぎる。今から定員を増やしても、その学生が医師の国家資格を得るのは
6年後、その後2年の研修を経るので、使える医者になるのは早くとも8年後だ。
だいたい、医学部に入学した人間がすべて医者になるわけではなく、また時代の流れで
女子学生が増え、なおさら一生医者として勤務するわけでもない人が増えている中、
医師不足は完全な失政に起因している。
さらに、医学部は内部での科の分配にも定員を設けるべきだ。今のように小児科・
産婦人科の医師が不足するのは、激務が伝わり人気のない専攻科と人気の高い専攻科が
分かれてくることが原因だ。入学の際に医学部小児科学科としておけば、基本的に
小児科養成の過程を組むことで、それぞれの科の需給を計画しやすい。むろん、途中での
転学科は可能にするべきだし、学科に分けるのは3年次くらいでも良い。いずれにせよ、
定員の枠を専攻科でかけるべきだろう。


もっと、機敏で先見性を持った政策を考えろと言いたい。