高速道路無料化の是非

自治体の環境政策に携わるシンクタンク「環境自治体会議・環境政策研究所」が、公表した
試算によると、民主党マニフェストに揚げている、高速道路の無料化と自動車関連の
暫定税率の廃止が実施された場合、二酸化炭素(CO2)の排出量が年980万トン
増えるとのことだ。
http://www.asahi.com/national/update/0813/TKY200908130136.html
あくまでこの試算が適切なものなのかの評価はおいておくとして、排出量が多くなる
のは当然だろう。この盆休み、JRの新幹線の混み合いは例年より少ないらしい。
かなりの部分を高速道路に食われているようだ。しかし、これは環境対策や安全面で
決して好ましいことではないだろう。
そもそも維持にかかるコストは必要なわけだし、地方にも高速道路網の整備という
要望は今後も聞くことにならざるお得ないわけで、その中で高速道路を完全に無料化
してその後のコストをどうするつもりかと問いただしたい。また民営化したものに
対し、政府が口出しするものおかしい。


静岡の地震で崩壊した高速道路の修繕が当初より時間がかかることになったが、
映像で見る限り、あの修繕をそもそも13日中に修繕するのは無理だったように感じる。
どこか、焦りのようなものの中で、ラフな工事で修繕完了にならなかった分、
これでOKだと思う。サービズを受けるには金がかかって当然だ。高速道路の問題は
その法人が天下り先や、必要のない高い賃金体系にあったわけで、高速道路が有料で
あること自体を問題とするものではなかったはずだ。必要な費用がどれだけかを
試算して、値下げで対処するのが本来のものだったはずだ。まあ、あくまでマニフェスト
と言えば、それまでだが、どうもかなり極論で絵に描いた餅、しかもそれは決して
理想ではないもののように感じる。