最先端研究開発支援プログラム

「世界トップ」の研究者に総額2700億円の研究費を分配する「最先端研究開発支援
プログラム」。わずか30人のサイエンティストにこれだけのお金がばらまかれる。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090905ddm002040050000c.html
この補正予算も凍結する必要が議論されている。
柳田先生はこのばらまきを相当ネガティブに捕らえているようだ。上述の毎日にある
http://mitsuhiro.exblog.jp/12317599/
基礎科学系のある研究者というのは柳田先生だろうと予測される。特にこの予算には
経団連が関与しているので、非常に胡散臭い。採択者の中にも東レの顧問など、
何でこんなしょうもないテーマを採択するのかと思えるものもある。


研究費を広くなだらかに分配するか、一部の優秀とされる人に重点的に分配するか、
この判断は十分な根拠が必要だ。最近は後者がかなり幅を効かせているが、その
成果は果たして出ているのだろうか。成果は出て当然だ。しかし、多額の研究費という
分母を考えずに成果を評価してもしょうがない。
自分の経験ではある一定以上の研究費を得ると、サイエンティストは何で?という
ようなアホなことにお金を使ってしまうものだ。私生活でもそうなんだろうが、
一般的な人間の場合、自分が裁量でき有効な利用ができる、お金の額なんてたかが、
しれている。宝くじに当たった人が案外不幸に陥るのも、結局、そのラインを超えた
お金を得たところで、有効には利用できないものだ。


自分は柳田先生の意見と同様、重点的な予算配分はあるにせよ、もっとなだらかな
差であるべきだと考える。