情報漏洩

JR西日本脱線事故をめぐる調査情報漏洩問題の件。
組織がどのように調査が進んでいるか様子を探ろうとするのはある意味当然のことだ。
http://www.asahi.com/national/update/0926/TKY200909260276.html
この件の問題点は、そもそも事故調査委員に旧国鉄のOBがいること。すなわち、お友達
がいるわけだ。当然、どうなっているかと聞くだろう。それに対して有利な取り計らい
など、まさに天下りと共通する問題点があるわけだ。
調査委員の人選はどう決められたか。また調査委員に任命された時に、接触を強く
禁止するような状況になっていたかを、検証する必要があるだろう。


もう1点はATSの件は後出しじゃんけんだから・・・と言って、削除を要請した部分だ。
これはまさに、本音は「後出しじゃんけんだ」と思っているわけで、事故に対する
組織としての反省の念はないことがはっきりしてしまった。所詮、適正のない運転手が
やってしまった事故というレベルの思いで、仮に反省するとしても運転手の教育・人選
の問題と思っているのだろう。
しかし一般の人、あるいは事故に遭われた人が願っていることは、こういうことが
ないように2重3重の安全性を取る必要があったのではないか、また2度と今後
そういう事故がおこらないよう大いに反省して、さらなる3重4重の安全性を確保
してほしいということだろう。
それが「後出しじゃんけん」と思っていることが分かってしまったのだから、遺族と
しては居たたまれない話ではないだろうか。