インフルエンザワクチン

人間の英知を持ってしても、対策はワクチンしかない。そのワクチンを1回接種に
するか、2回接種にするか。
こんなの数学の確率で考えれば済むことだろう。何をうだうだ言っているのかと感じる。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20091026-OYT1T01249.htm


1.1回接種した時に免疫が目的の閾値に達する確率
2.2回接種した時に免疫が目的の閾値に達する確率
3.総人口
4.用意できるワクチンの数
5.医療関係者の数
6.優先接種が必要な人々の数
7.医療関係者および通常の人が重篤化する確率
8.優先接種者の重篤化する確率
この8つの情報があれば良い。1,2は実験結果が出ているし、3ー6は当然国は
把握しているだろう。7、8は現状の頻度から計算するしかない。


仮に1を80%、2が90%、3が1.3億人、4が5000万回分、5が200万人、6が3000万人、7が0.05%、8が0.5%としよう。


1回接種なら、5000万人にワクチンが回り以下が接種可能となる
医療関係者、200万人全員
優先接種者、3000万人全員 
通常の人、1800万人、残り6200万人は不可
免疫が閾値を達する数と、全体リスクの総和を計算する。
医療関係者ー200万x80%=160万人が免疫獲得。
残り40万人が0.05%のリスクにさらされ、総数は200人。
優先接種者ー3000万x80%=2400万が免疫獲得。
残りの600万が0.5%のリスクにさらされ、総数は3万人。
通常の人ー1800万x80%=1440万人が免疫を獲得
残り360万人と、接種できない8000万人が0.05%のリスクにさらされ、
総数4.18万人。
重篤化リスクにさらされる、すべての総数は7万2000人という計算になる。


2回接種なら、2500万人にワクチンが回り以下が接種可能となる。
医療関係者、200万人全員
優先接種者、2300万人、残り700万人は不可
通常の人、9800万人全員不可
免疫が閾値を達する数と、全体リスクの総和を計算する。
医療関係者ー200万x90%=180万人が免疫獲得。
残り20万が0.05%のリスクにさらされ、総数は100人。
優先接種者ー接種される2300万人のうち免疫ができない230万人+接種できない
700万人が0.5%のリスクにさらされ、総数は4.15万人。
通常の人ー9800万人が0.05%のリスクにさらされ、総数4.9万人。
重篤化リスクにさらされる、すべての総数は9万600人という計算になる。


この例なら、1回接種にすべきとなる。実際は優先接種者にもいくつかあるし、免疫が
できても重篤化リスクは0ではない。そこらへんも含めて再計算すれば良いだけだろう。


妊婦と基礎疾患(持病)のある人の優先順位がさがることになりそうだ。
これは賛否ありそうだが、インフルエンザの予防の一番は人混みに出ないことだ。
子供も含め、これらリスクが高い人は、まず人混みに出ない事が一番優先されるべきことだろう。