STAP細胞2

1/30のブログにSTAP細胞の件を書き、「今の時点では一流ジャーナルに受理され
掲載されたということだけ。」と述べたわけだが、どうやら非常に胡散臭い展開に
なりつつあるようだ。
http://d.hatena.ne.jp/cell2005/20140130


TOPジャーナルだし、非常に注目の話題なのだから当然追試をたくさんの人がする。
しかし1週間でできるはずのSTAP細胞は未だどこのチームも成功していないらしい。
そして、今回問題となっているNatureの論文や彼女の博士論文などに画像の使い回しの判明。
画像の使い回しはサイエンティストがやってはいけない 不正行為ということになっている。
最近はそういった状況が浸透しているので、今研究の登竜門に立つ人がやることは少ない
だろう。しかし古くからの人でアナログ→デジタルになった頃は、結構酷い状況があった。
同じ画像をコピペというのもやっている人はいたし、不要なバンドを画像処理で消したり
していた人もいた。
また例えば、10のものが30になれば3倍増えたという結論になるわけだが、もともと10の
ものを意図的に検出できないように検出感度を下げてしまえば、検出感度以下のない
ものからいきなり、30得られるということになり、印象的なインパクトが大きくなるわけだ。
それを分かっててわざとやっている人は結構いた。
今はそういうことは明確にいけないとどこの大学や研究機関でも明記されているから、
それをやっていたとなれば、大きなペナルティーは免れない。彼女はそんな時代の端境期
に成果を求められ画像処理に手を染めていたのかもしれない。
いずれにしても、そんなことをやっている人の研究など全く信用できないと
考えざるを得なくなるわけだ。


STAP細胞が酸で誘導できるという根幹の部分に捏造があるかどうかは、Natureや理研
検証が進めば見えてくるだろう。個人的に一番呆れたのは、共同研究者の山梨大の教授自身
のラボではSTAP細胞の作製に成功していないという点。
そんな汎用的でない、曖昧な状況でこんなにもインパクトの大きい論文を出してしまったのか。
もっと慎重になるべきだっただろう。大々的広報を行った理研CDBの責任も重い。
今後をじっくり見ていきたい。