小保方問題

小保方氏の不服申立ての記者会見は全くの茶番と見て良いだろう。
サイエンティスト側の立証責任はサイエンティスト自身、すなわち小保方さんにあって、
それをサイエンスの常識に照らして証明しないといけない。
にも関わらず実験ノートがまともにない、実験サンプルが適切に保存されていないのでは話にならない。
実験科学はあくまで実験での証明だ、言葉で「ある」とか、「200回以上できた」とか
いくら会見で言い続けていても全く無意味だ。さすがにそんなことまで分からないほど
未熟という分けではあるまい。
証拠を自ら提示できない時点で今回の件は研究不正の認定が覆されることはないだろう。



しかし、一方で一般国民と対象としたポーズとしては、今回は小保方側の勝ちにも見える。
理研の最終報告は国民には伝わりにくい疑問点が残り、その部分を小保方側の弁護士に
付かれたように感じる。今日の会見は比較的国民受けしやすかっただろう。
科学技術行政は国民の賛同があって成り立ち、国民の税金に成し遂げられる。どうも
理研は目の向きがおかしいのではないかと感じる。
ずばり、現理事長の野依に問題があるのだろうと思う。彼がノーベル賞を取った後、
随所で利用され研究資金のばらまきが行われた。その集大成が理研になっているのだが、
おそらくやり方が一部の政治家のみを動かしてやるかなり問題がある手法なのだろう。
この件では最終的に野依の辞任は避けられなくなったと見る。