LEDのノーベル賞

LEDの発明・開発がとうとうノーベル賞受賞となった。
もう10年以上前、ちょうど中村氏が日亜化学を訴えていた頃から青色や白色のLEDは
ノーベル賞候補と言われていた。
ただ、あまりにも応用色が濃いし、そもそも青色LED自体はその前からあったので、
この発明や商品化でノーベル賞は厳しいのではと思っていた。
また10年以上時間が経ち、自分の中ではLEDのノーベル賞はもう可能性低いのでは
と思っていただけに、ちょっと驚きだ。


名城大は赤崎氏を終身教授にまでした戦略が功を奏したのではないか。
裁判をやっていた頃に著書を出していた中村氏の本は自分も何冊か買って読んだ。
まあ自分を信じる力というものが、自分と比較して相当高いものを感じた。
サイエンティストと言うものは結局、自信家であることが重要なポイントなのだと思った。


照明としてのLEDはまだまだ開発途中とも言える。省エネと言われるが蛍光灯と比較すると
それほどでもない。ただ蛍光灯は長い距離の放電がないとエネルギー効率が上がらない
のに対し、LEDは点発光で良いので、利用度は格段に広がる。今後さらにLED照明は
普及し、蛍光灯や白熱電球では叶わなかった演出などもできるようになるのだろう。
その意味でこの発明が全世界に果たした役割はやはり大きい。