“外れくじ”を手にガッツポーズするヤクルト・真中監督”

ドラフト会議の話をもう少し。
今年はドラゴンズがどうこうより、もっとおもろい"事件"があった。
阪神とヤクルトが明治大・高山俊外野手の1位指名での交渉権を争ったくじ引きで、
ヤクルトの真中監督が何を勘違いしたか、ハズレクジを当たりだと思い込み、カッツポーズ。
それが何ら確認されることなく、インタビューまで始まってしまった。


結局、間違いは訂正されたが、真中氏は赤っ恥だし、当人の高山はどちらが希望だったか
分からないが、心の再整理が必要とされ気の毒だった。


以下の記事のように第3者的にはおもろい事件で笑えたわけだが、色々と自分の仕事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151022-00000097-sph-base
にも、参考になる事例だったと思う。
まず人というものは思い込みがあると、ネガティブなものもポジティブに見えてしまう
ということだ。すべてのクジにあるプロ野球機構の印を見て、当たりと勘違いしたわけだ。


クジの表記仕様は今年始めてそういうものになったわけではなく以前からだ。
しかも真中氏は去年もくじ引きに参加し、去年はそのハズレを引いて見ているはずなのだ。
考えられることは今回の阪神金本監督のように、先に勝者が分かった時点で、もう
自分のクジを見なかった、あるいは見ていても脳には届いていなかったということなの
だろう。今年は真っ先に開けたと言っていたから、そう考えられる。
しかし人が当たりを先に見つけたとしても、自分のも確認はすべきという教訓だろう。
一般、仕事や研究に関しては、人に先を越されたとしても、自分の仕事が無になる
わけではなく、さらにそこからの進展もありうることだろう。諦めずにちゃんと進めると
いうことの重要性を感じる。


会議の運営側は確認作業を怠ったことは大きな反省点だし、事前に当たりくじハズレクジ
の説明はなされていたようだが、真中氏のように”聞いていない”人を想定して、
さらなる改善が重要になるのだろう。


人というのはすべての話をちゃんと聞いていることはむしろ少ない。随所随所でチェック
ポイントを設けて、確認しながら話を進めることの重要性を再認識させる事件であった。