論文公開

オープンアクセスジャーナルの話を1/8にしたが、学術論文というのは一般の人でも
読めて、できる限りサイエンス的な考え方を一般に理解して貰うことは重要だと思っている。
http://d.hatena.ne.jp/cell2005/20160108


以下、公的資金を用いた研究は基本的に公開を行う方針にするとのことだ。
http://digital.asahi.com/articles/ASHD874FRHD8PLBJ00D.html?rm=377
記事にもあるように、商用ジャーナルでオープンアクセスでないものは、その雑誌を
購読する形で見ることになる。
よって金を払わないと見ることができない。今やネットで情報を得ることは容易になり、
どこそこのジャーナルに関連論文が出ているというのはいくらでも出てくる。
しかしそのジャーナルを購読していないと基本的に見ることができないわけだ。
オープンアクセスジャーナルは1つの方向性だが、もう1つは一般ジャーナルにおいても、
論文の投稿者が金を払って、誰もが見ることができる設定にすることができる。
これからは基本そういう方針にしていこうということだ。もちろん見ることができるのは
全世界の人となり、日本国民という分けではない。しかしサイエンスへの日本の貢献と
してそのくらいはすべきだろう。


もちろん、今の研究費のまま、研究者に論文公開のコストまで要求したら、真水の
研究費が減ってしまうので、当然、そのための予算処置が必要になる。
それでも日本としてはやっていかないといけないことだろう。


さらに本来、これら購読可能となった論文はちゃんと教材的に利用できるのが望ましい。
本来、新聞社あたりが教育活動の一旦として定期的にそういうコンテンツを作成公開
すべきだと思う。朝日、毎日、読売が週1報そういうコンテンツを作れば、1ヶ月で
12論文が解説できる。こういう活動を是非やって貰いたいものだ。
新聞社側にとっても、社のサイエンスリテラシーの向上につながることも期待できるだろう。