世界から相手にされなくなる日本

科学技術の進展に関して、新技術やそれを活用した機器の開発の果たす役割は大きい。
が、一般の自動車や工業用ロボットなどの開発分野と異なり、科学技術分野での日本の
活躍は大きくない。
そうなると海外で開発された技術や製品をいち早く導入し、それを技術進展に活用
するのが、第二目標になるわけだ。


米国で開発された機器を日本で導入するとなれば、日本にその代理店が必要となる。
むろん直接、米国との商取引自体は可能だろうが、メンテや消耗品の購入などを含めると、
継続的な取引となるわけで代理店を通さないと手間が大きすぎる。
当然代理店は販売元との契約が前提となる。販売元からすれば、市場の大きい国での
代理店契約を優先するのは当然だ。従来、アジアでの代理店契約で最も優先されたのは
日本だったわけだが、現在は当然中国となっている。では2位かと言えば、そうでも
なく、今や韓国やシンガポールにさえ、先を越されてしまう状況。


国際社会の中で日本というマーケットがどんどん相手をされなくなっている。
経済規模、国の予算規模が縮小しているから当然なことなのだが、このままで良いのか
非常に懸念されるところだ。