JR、全面禁煙要望を断る

最近は結構、全面禁煙の場所が増え、元々タバコなど吸わない自分にとって快適なスペースが
増えてはきた。
しかし、そもそもタバコの有害性が言われて久しく、さらにはタバコの先端部から出ている
煙の方に特に有害な成分が多いと分かっているにもかかわらず、この分煙化・禁煙化の
進展にはまだまだ遅々延々と時間がかかっているようにも思える。


喫煙者の言い訳に自分が吸いたいと思うから吸うのだ。そしてそれによる健康リスクは
自分がすべて背負うと言っているのを聞く。それはそれで良い。しかし、それなら吸った
煙は吐かないですべて体内に取り込んでもらわないといけないし、先端部から出る煙も
残さず吸ってもらわないといけない。いわゆる受動喫煙防止も考えてもらわないと
いけないのだ。
さらに、喫煙者が肺疾患等タバコによるリスクの増大が明確な病気になった場合、
保険料を通常の3割負担ではなく、5割など割り増し負担にすべきである。
それほど、タバコの害は本人だけでなく経済社会全般においても、不経済を与えているもの
なのである。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050309it15.htm
日本口腔衛生学会、日本口腔外科学会、日本公衆衛生学会、日本呼吸器学会、日本産婦人科
学会、日本循環器学会、日本小児科学会、日本心臓病学会、日本肺癌学会で作る
9学会合同禁煙指導のガイドライン委員会がJR各社に全面禁煙の要望を出した。
今回の要望は去年に続き2度目だが、今回も分煙強化には取り組むものの全面禁煙には
応じられないと回答されてしまった。


自分も仕事で新幹線に乗ることがあるが、はっきり言って喫煙車両のとなりの禁煙車両は
十分タバコ臭い。どの程度の害になるか正確なことは分からないが、気分的には十分不快で
ある。
また、昔よりは改善されてはいるが、自由席の禁煙車両がホームの隅にくる車両になって
いることも腹立たしい。本来なら、喫煙車両を一番歩かなくてはいけない、隅の車両に
隔離すべきだろう。
JRの反応は禁煙化に対して、ルーズすぎるように感じる。今後よく検討していただきたい。
いずれは、全面禁煙にせざるを得ないことなのだから。