科学知見の一般向け情報公開

科学知識を分かりやすく伝えられる人材の養成講座を新設するとのことだ。
http://www.asahi.com/life/update/0601/006.html
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050531i116.htm


良いことではないかと思う。実のところ、自分はもうサイエンティストとしては
はしくれているし、こういうことで社会貢献できやしないかとしばらく前から考えていた。
4−5年くらい前からかな。
しかし、実際は甘くない。自分の感覚としてはサイエンティストになるより、こちらの方が
はるかに能力を必要とするのではないかと感じる。
サイエンティストは自分の興味あること得意なことに対し、それを徹底的に習得すればよい。
いわゆる、一芸に秀でていれば、他は全くの無知、世間知らずでも良いのだ。
が、科学全般を素人にわかりやすく説明するには、一芸ではダメで、色々な分野の知識を
広く知っていなくてはダメなのだ。
当然資料収集や分析能力はもちろん英語力、文章の読解力、データを自分なりにまとめたり、
改変したりする能力、そのためにはパソコンでデータベースや、Perlのスクリプトくらいは
書けて、それによって新たな知見を見つけ出すくらいはできないといけないものだと思っている。


このブログももう少しサイエンティフィックな実状を説明したいと思っていながら、
実際のところそのようなテーマではほとんど書いていない。
書くとなると極めて難しく、途方にくれてしまうのだ。


こういったカリキュラムが組まれるのは良いことだが、国の税金を使うのなら、もっと
手っ取り早く、この講義内容をネットを通じてなり、公にも公表して貰いたい。
そうすれば自分を含め、それで勉強することで人材が養成される。単位を取るための講義に
してしまってはダメなのだ。