ディスカバリー

燃料タンクのセンサー異常で打ち上げが延期されたスペースシャトルディスカバリー
結局、センサー異常の原因が特定できず、どうにもなくなったので打ち上げ基準を緩和する
という荒技で、打ち上げてしまった。
打ち上げそのものは成功したが、耐熱パネルの脱落等、コロンビアの空中分解事故と同じ
ようなことが今回も起こってしまったようだ。
翼にも耐熱パネルが当たったために出来たような傷があるらしい。今のところ、コロンビアのような
重篤な事故に繋がりうる損傷ではないようだが、これはあくまで結果オーライなだけだ。
http://www.asahi.com/international/update/0729/016.html


耐熱パネルが脱落した時点で、前回と同じような致命的損傷を被る可能性はあるわけだし、
そもそも打ち上げそのものも失敗してしまう可能性があったわけだ。


日本でも一昨年H-IIAロケット6号機の打ち上げに失敗している。
自動車のリコールはいくらでもあるが、たくさんある部品の1つでも不具合があると
それが原因となってすべてがダメになるというのは恐ろしい開発仕事だと感じる。


安全ということだけを考えるなら、打ち上げ基準の緩和はあるまじき思考だったのだろうが、
科学技術の進展ということを考えると致し方ないのかなとも感じる。
そもそも有人宇宙飛行などリスクが極めて高いことは承知の上だろう。
いずれにせよ、どうしてこういう事が再度起こってしまったのか、客観的に解析して貰いたい。