違法ワクチン

茨城県のトリインフルエンザ問題で、農水省の家禽疾病小委員会は「ワクチンの使用など
人為的な感性経路の可能性が否定できない」と見解を示した。
病原性大腸菌O157によるカイワレ大根の際にも問題になったが、こういうのは不確かな話の時点で
外部に出ると風評被害とかで後になって訴えられる可能性がある。カイワレ事件の時以上に、
農水省側は確証があるのだろう。


ワクチンの使用で鶏が抗体を持てばウイルス感染の発見が遅れる。ウイルスに感染しているのに、
発症しない状態になるのだ。これは養鶏経営にとってどうかという問題を越える。
すなわちウイルスが鶏内に存在するのに、気づかないとなると、まさにヒトに感染力を持つ
変異を起こす機会が高まることになるのだ。
そういったことをふまえ、現在ワクチンの使用は禁止されている。


今回発見されたウイルスの遺伝子型が渡り鳥からの感染とは考えられない、メキシコ型だった
ことから、どうも闇ワクチン市場から養鶏家にワクチンが流れているのではと疑っているのである。
もちろん、噂や確証めいたものもあるのだろう。
こんなことは調べれば分かるようなことなので、ちゃんとはっきりさせて貰いたい。


食の安全に関しては以前から色々言っているが、我々が鶏卵や鶏肉を買う時、その鶏が
どのような環境で育っていたのか情報がもっと公開されるべきである。
野菜を買う時も、この野菜は何時どんな農薬を何回使用したか、そういう情報と共に販売
されていて良いのだ。