楽天vsライブドア再び

三木谷氏が率いる楽天がTBS株を買い付け、今後の買い増しに含みを持たせながら、
業務提携を持ちかけている。半年ほど前にライブドアがフジテレビに仕掛けた買収作戦。
結果は金銭的にはライブドアの勝ちといえようが、本来のネットと放送の融合に関しては
中途半端な結果だった。
今回、楽天が今後どうするか注目だ。


しかしながら、今回の一件はプロ野球ファンからすれば腹立たしい一面がある。
楽天は去年、仙台を本拠地とする新球団「楽天ゴールデンイーグルス」を保有した。
TBSは横浜ベイスターズの株式を握っているので、今回の振る舞いが問題になるのは
必至だった。当然のごとくプロ野球実行委員会は楽天の行為を協約違反とみなした。
新球団の保有を巡ってもライブドアと張り合ったわけだが、楽天が選ばれた。
ライブドアの経営規模および経営体制が、プロ野球界に君臨するご老体には好かれなかったからだ。
その球団がすぐ次に協約違反とはどうしたものか。


儲け思考だけではプロ野球球団はやって行けないと言われる。今回の業務提携(むろん
買収も考慮に入れられている)は球団を持っている楽天ができなくなったことを、やろうと
しているわけだ。今後の動向が注目される。


ライブドアも負けずにセシールを買収。ネット通販で楽天を追撃。
ネットという新分野の開拓と、買収と資産運用を繰り返すことで、急成長した2社。
今後の動向に目が離せない。