ネット世界

自分のプロフィールに色々書いているが、趣味の1つがパソコンゲーム
いわゆるプレステとか汎用ゲームはやらない。なぜだか考えてみると、パソコンゲーム
より高性能のパソコンでやるほど快適で、その優越感がたまらなく良いというのがある。
ただ、これは完全な娯楽だ。ゲームに時間を費やすのはストレスの発散とか嫌なことの
気を紛らわすには多少効果があるが、それによって自己投資に向けられる時間ははっきり
言って無駄になっているのは間違いない。
それでもゲーム好きの人なら分かると思うが、ゲームをやりたいと思うのだ。
もう30代後半になっても、学生時代とここら辺は変わらない。


さて、さすがにもうやっていないのだが、3ー4年くらい前からだろうか、日本でもネット
ゲームが盛んになってきた。いわゆるMMO−RPGと言うやつで沢山の人が、ゲーム上で
チームを組むなどしてモンスターや敵をやっつけるロールプレイングゲームだ。
やってみると、元々のゲーム好きにはたまらない面白さがある。相手も人間だから、
コンピュータのような決まり切ったパターンの攻めではないし、なんと言っても会話も
できるのが面白い。まさにゲームとして面白い要素が多々あるのである。


が、なぜそうなってしまうのか。ゲーム好きの自分には理解し難いのだが、いわゆるインチキ
(チート)をして、強いキャラを作る人がいるのだ。ネットゲームは所詮、通信パケットの
やり取りでしかないわけで、そのパケットを解析して、それに対応するコードのパケットを
パソコンに自動で送らせる。そうすることでパソコンがプレイヤーを介さず自動に、
アイテムを取らせたりレベルアップしたり、それで強いキャラを作っていく・・・
そういうプログラムをBOTと呼ぶのだが、それを作ったり使ったりする人間がいるのだ。
ゲーム好きならそういうことでゲームバランスを壊してしまえば、他の人がつまらない
だろうと感じるだろうし、自分自身だってつまらなくなるだろう。


ネットゲーム市場が今後どうなるのか、遊びながら考えていたのだが、結局自分の結論と
しては、これはオタク世界だけの遊びとして終わってしまい、市場拡大はないなと感じた。
それほどにまともな感覚の人間が、遊び続けるのは難しい環境になってしまっている現状があるのだ。
色々な話を総合するとリアルマネートレードと言われる、ゲームアイテムやゲームキャラを
現金で販売し、それで生計を立てているような人がいるらしいのだ。インチキして作った
キャラやアイテムを現金で売るのだ。
また、ゲーム会社も規約上こそ、そういう人間は排除することになっているが、実際は排除
することなく、むしろ長く多くゲームをやってくれるお得意さんとしている状況なのだ。
人の迷惑や楽しみを奪うことに対して何とも感じないかとも思う。


話は変わるがインターネットでのオークションサイト、落札して実際の取引交渉の際に、
さらに高値で売ろうとしたり、安値で買おうとする人がいるらしい。
むろん普通にやってもダメで、バックに子供の泣き声を流しながら、実は会社が倒産して
今、持ち物を現金化しています。少しでも多くのお金がほしいんですー、と泣きを入れて
同情を買って高く売り渡そうとしているのだ。
落札者が人の心を持っていれば、そのような状況では多少色を付けて上げようと思うのではないか。
泣きを入れた人は今度は同じように、どうしても子供のためにほしいのだが、普通に新品
など買えない状況で・・・と同じように今度は安く譲り受ける。そして、それを高値で転売
する。そうやってネット売買で生計を立てている人がいる。本屋にもネットで稼ぐ方法
なんてのがあるが、人を騙したり迷惑をかけるようなやり方は人間として最低だろう。


ネット社会がそういう人間を排除できず、またそういう人間が自分がしていることが
人として間違っていることだという認識さえ持たず、過ごしている状況に危機感を感じる。
ネット上のマナーというものがあるが、もっと議論されるべきことであるように思う。