ネット上の不正行為

自分のように仕事上の研究環境からインターネットに、いち早く接して来た人間にとって、
本当にインターネットというのは広く普及したなあという思いがある。
当初、確かにインターネットを通じて色々な情報を探してくることができるものの、このような
サイトを構築するのはかなりの手間で、一般人や一般企業がコストを割いて、作成するとは
思えなかった。インターネットの情報は無料で見ることができるわけであり、コンテンツを
作成する側にはなんのメリットもないように感じた。広告収入があるとはいえ、テレビとか
受動的に見させられる宣伝と違って、わざわざクリックして広告を見るとも思えなかった。
よって、情報提供者がこれほど、そして利用者にとって有益な情報が現在のように増加して
いくとは、あまり感じなかったのだ。
利用している人の間でも、インターネットの「やり方」を覚える意味があるのかという
意見を良く耳にした。


これらの考えが明らかに時代の先読みを目指す自分としては、無能なものだったというのは
今更考え返すまでもないのだが、このインターネットの普及に対して、いわゆるネチケット
含め、見る側見させる側のポリシーの確立にはまだまだ未熟な点が多々あり、極めて問題
だと思っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060111-00000112-kyodo-bus_all
楽天がポイント提供のキャンペーンを実施したところ、1人が複数の会員登録をするなど
不正な方法でポイントを獲得するケースが相次ぎ、キャンペーンを中止したとのことだ。
楽天はネット企業なので、もう少しそういうことがないようなシステムを作る必要が
あったのは間違いないのだが、こういう不正行為をした人はどういう気持ちでやっている
のかなと思う。
本屋に行くとネットを使って儲ける方法などという本が出ているが、決して本来の目的と
異なるようなことが「裏技」的なものとして書いてある。オークションでの転売や
アフリエイトをひたすら使った小遣い稼ぎ。もし、こういう人が増えまくったら、ネット上の
トラフィックもジャンクなものに占有されてしまう。また、現在でもそうだが、有益な
情報を探すのにどうでも良い意味のない話を多数、見させられてしまう。
今後のネットワーク社会の課題はまだまだ多数あると思っている。