研究費の使い勝手

大学や公的研究機関の研究費は使い方に様々な制約がある。いわゆる競争的研究予算は
サイエンティストが申請し、審査を経て採択者が決まるわけであるが、その時に申請書類に
基づき審査されるわけで、基本的には申請課題に即した内容でないと使うことができないのが
大前提となる建前。
そうあくまでこれは建前だ。申請書類は審査で通りやすくなるように書くのは当然で、
実際実験を進めるとなると色々な意味で矛盾する点が出てくるものだ。
しかし、研究をよりよく進めると言う点では研究者の考えていることが、受け入れられる
ことが一般には望ましいだろう。むろん、研究費を飲み食いに使うなどということなどは
一般には有り得ない。


こんなニュースが出ている。研究費は国家予算と同じで年度ごとに区切られて使用されて
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060403i506.htm
いるものであったが、そこら辺はもっと融通を利かせるべきものだ。それが認められるように
なったということで、良いことだと思うし、当然の流れということもできる。
自分がこれまで見てきた中でも、来年度に新機種が出ることが分かっている機器を、
当年度予算で執行しなければいけないので、渋々古くなることが分かっている機器を買う
などというケースがあった。全く馬鹿げている。こういうことのないような予算執行の
柔軟性が望まれる。