采配力

我がドラゴンズ、阪神タイガースとの2試合はいずれも逆転勝ちということで、ここまで
6勝3敗。数値上は悪くはないが、戦力を見る限りかなり先行き不安だ。
今年の阪神はJFKを含めいずれもあまり調子が良くないようだ。金本が記録とも絡んで
話題になっているが、はっきり言って1人の選手がマスコミに持ち上げられるチームというのは
チームとしてはろくな状態でないことが多い。以前のジャイアンツの清原や高橋が話題に
なっていた頃がそうであったと感じる方も多いだろう。


逆に巨人。強すぎる。戦力補強の結果だろうが、新しいピッチャーも勝っているし、内海も
一皮剥けたようだ。この全体の調子だと、今年は交流戦前には大方優勝の行方が見えて
しまうのではないだろうか。


やはりなんと言っても、これは堀内と原の違いによるものだと思っている。いわゆる
采配力の差だ。何も試合中の作戦のことだけを言っているのではない。
チームに何が必要か、何は不要かを判断し、それに見合った人材を集める。集め終えたら
それぞれの人が最大限の能力を発揮できるような環境を与えて、やる気を高めさせる。
これはプロ野球の監督だけではなく、職場の上司も同じだろう。
上司というのはその人自身の能力の高さも勿論重要だが、それ以上に先の采配力が最も
重要な側面ではないかと思うのだ。極まれに、ほんとに部下の足を引っ張るような上司も
存在するから呆れる。なぜそういう人間が人の上に立てる立場になれたのか、
じっくり考えなくてはならない自分の中での疑問点の1つなのである。