試算

世の中、色々なことに対して試算ということが行われる。新しい事業計画がどの程度の
利益(お金のことだけでなく)をもたらし、逆にどんなデメリットが予想されるか。
自分はこういった将来予想が大好きなのだが、実際のところ、この試算ほど当てにならない
ものはないと思っている。
いや、当てにならないと言うよりは元々、問題だらけの試算をしていることを分かっていながら、
良い面のみ強調する「試算」が多いと言うことなのだろうと思う。当たり前だがそうしないと
事業そのものがスタートできない。本来事業をスタートさせるか否かを決めるための「試算」
であるはずなのに、知らない間に事業をスタートさせるための「試算」に変わっている。
当然その中にデータの意図的な選択や捏造があるわけである。これもまた「捏造問題」の
1つと言うことができよう。


それで今日のニュース。TOTOが始まったのは何年前だっただろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060417-00000005-yom-soci
最近では話題としても聞かなくなった。TOTOの分だけで、現在どの程度の利益が
出ているのか、はたまた完全な赤字なのか分からない。債務の意図的な隠蔽なども
ありそうだ。こういった情報も正確に伝えられなくてはならない。


しかし、TOTOだろうが宝くじだろうが、普通まっとうに考えれば「買うと損」する
ものである、胴元に半分程度取られる分けだから当然だ。賢い消費者が増えれば増えるほど
利益が上げられるものでないことは火を見るよりも明らかだと思うが。