安値の野菜

最近とにかく野菜が安い。今日もスーパーで見るとキャベツ・白菜・大根・レタスと、
どれも丸々1つで98円。店によっては78円とかも珍しくない。
丸々1個買っても食い切れないわけで、いつもなら半分に切ったものを買うのだが、
1個98円、半切り78円とあれば、やはり1個のものを買う。
先日書いた、捨ててでも割安の大容量の方を買おうという気持ちだ。
しかし、こんなに安いと農家は大変だろう。小売りで1個98円だと、おそらく農家は
30円くらいの売り上げしかないのではないだろうか。種子さえ雑種強勢のF1が
当たり前なので、決して安くはない。ほとんど利益はないだろう。
大学の時、友人の一人に長野の野辺山高原でレタス農家を営む家の息子がいた。
農協から品種の指定があったり、作れすぎると値崩れするし、なかなか大変なんだという
話を聞いた。逆に他の産地が災害で潰れているときなどは、ボロ儲けも出来るのだそうだ。
一般農家に対する天候デリバティブのような契約はどのくらいあるのだろうか。
こんなに浮き沈みの激しい仕事だと、やはりかなりきついのかなと思う。
安い野菜は消費者にとっては大歓迎だが、生産者との受給のバランスを考えると、常時
こうあるべきとは到底思えないわけでもある。


違うコーナーにはさっきの4倍くらいの値段の野菜が・・・
有機農法野菜だそうだ。以前も言ったが、自分は農学部出身だが有機野菜が体に良いと
いう、納得できるデーターを見せてもらいたいくらいだ。有機・無農薬・減農薬・
自然農法だのブランドとしては意味があるのだろうが、それが本当に体に良いかどうかは
極めていい加減な情報しかないものだ。
まあ、これは体に良いものだーと思いながら食べるのが、最も体に良いのだろう。