三洋電機

経営再建中の三洋電機。が、今期の予想収益も500億円もの損失になるという
ニュースが出てまだ間もないというのに、今度は三洋ジーエスソフトエナジー
三菱電機向けにOEM供給した、携帯電話向け電池パックに異常発熱や破裂の恐れが
あるなどの不具合があるとのこと。そして、さらに冷蔵庫事業で提携した中国の
ハイアールとの共同会社の合意も延期だそうだ。携帯電話でもノキアとの共同事業に
失敗している。これも破談になるのではないか。
三洋ジーエスソフトエナジーの生産方式は他のものと違うらしい。よって不具合は
限定的とのことだが、おかしな話だ。生産方式の違う会社を買収しても、コストダウン
効果は見いだせないのではないか。表面上のシェアを取ることが目的だったのか。


二次電池では世界トップのシェアを誇る三洋電機。しかし、会計監査通過した決算
報告書には継続企業の前提に疑義の注記がある。自分はこういうものに全く詳しく
ないが、素直に読めば、いつ破綻してもおかしくないですよという意味だろう。
どうしてこうなったのか。元凶は同族経営で良く格言で3代目で潰すと言われる、
まさに3代目社長の井植敏雅氏。おぼっちゃまで周りにはイエスマンしか残っていないと言われる。
そして何故か経営の、ど素人であるジャーナリストの野中ともよ会長。やはりどう
考えても経営のトップが全然ダメなのだろう。
増資も1株70円という当時の株価の1/4くらいの値でしかできなかった。株主総会
でも経営陣の交渉能力の欠如を指摘されていた。
やっとプロ野球オールスターゲームのスポンサーを降りるが、遅すぎる。
3年前に降りているべきだろう。もう後がない。これ以上赤字を重ねた場合、
さらなる増資が可能なのか。
経営責任をとうに問われなければならない、二人がいつまでも居座っている状況が
解消されない限り、この会社に浮上という言葉はないのかもしれない。
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