大企業減税

一度はもう少し議論をという流れになったかのように思っていたのだが、結局、大企業
減税がおこなわれることになってしまった。
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200612150101.html
今回は減価償却制度の改定。これまでは古くなった設備でも一定の価値が残っていると
みなして、償却の限度額は取得価格の95%までだったのが、100%までの償却が
認められるようになった。その部分は損失に計上できるので、単純に考えて、設備投資
分の5%分が課税対象から外れるわけだ。法人税率は30%なので、総設備投資額の
1.5%の金額がお得になるわけだ。これはトヨタなどの会社にとってはおいしすぎる話だ。
さらに、まだ先もある。今回は税率そのものは変更していないが、当然今後これも
20%にしろと経済界は言ってくるだろう。大企業はやりたい放題である。


消費税上げも間近になってきた。自分としては税率どうこうより、医療・食品の現状
税率の維持を訴えたい。贅沢品に関しては12%くらいの税率でも良いだろう。
7%、8%、10%なんて全品がじわじわ上げられるよりも、一気に12%−15%に
して、その代わり医薬・食料品は5%のままという方が、一部の金持ち以外にとっては
お得となるのではないだろうか。