家電量販店の再編

エイデン・デオデオミドリ電化等を傘下に持つ、エディオンビッグカメラ
統合を視野に資本提携だそうだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070209k0000m020089000c.html
この業界は最近はホームセンターと区別が明確でない店舗もあり、最終的には
ホームセンターも取り込む形で大型資本化したところが、仕入れ価格の優位さで
勝ち残るのかなという印象だ。
ただ、ビッグカメラエディオンは経営スタイルがかなり違うように感じる。
ポイント制度を利用し、それを含めるとかなり安いと感じさせるビッグカメラに対し、
ポイント制を前面に打ち出していないエディオン。エイデンなどクレジット会員の獲得が
目的と感じさせるような制度で、実質ポイント制とは言えないだろう。
かといって、エイデンは元の販売値段も決して安いとは感じない。
ビッグカメラは家電安売り量販店だと思うが、エイデンはただの家電量販店と言った印象だ。


ヤマダ電機との2強時代到来とのことだが、事業報告書などを見るとヤマダ電機
社員の給与水準も低い。徹底的な合理化がされている。安売り量販店にとって如何に
人件費を削減して、しかしサービスの質は落とさないというのが重要な経営手腕と
いうことになるのだろうか。


ポイント制量販店というのはポイントを最終的に使わない人の分も考慮して、率が
決められるから、徹底的にポイントを有効利用する人から見ると、非常においしい制度だ。
そういう意味でビックカメラは良い。エディオン経営統合から時間が経ち、東海地区の
エディオンの傘下会社の店舗はすべてエイデンとする経営戦略にしたようだが、
これは消費者としてはつまらない。エイデン・デオデオミドリ電化、それぞれ特色が
あり、わざわざ隣町まで行ってまで別の店に行く意味があったと思うのだが、
すべてエイデンになってしまってはそういう意味がない。
こういう統合化も多様性からの選択の余地が減るというのでは、消費者にとって
喜ばしいことではないなと感じる。