研究発表2

ラボの研究発表が終わった。とりあえずホット一息だ。今回は今までの中で今まで最も
盛り上がった発表だったように感じた。良いことだ。本来ラボセミナーはそうあるべき
なのに、今のラボはどうもそういう雰囲気を感じなかったのだ。ただ、ボスは相変わらず
はっきりしない。ボスの心中の考察はだいたいラボメンバー間で一致している。
自分がラボメンバーにやらせたいこと、やって貰いたいことは頭の中でのイメージと
してはあるのだが、明確にこうするのが良いという具体案はないのだ。もっとずばり
言うと「こういう論文を目指す」という明確なビジョンが初めにはない。
後から色々と考えがまとまって来るタイプなのだ。自分はこういうタイプのボスは
今回が初めてなので、少し困惑したものだ。後からなら何とでも言える。
後出しじゃんけんのようなものだ。また自身が提案したプロジェクトが結局うまく
いかなかった、という結末になるのを恐れているように見える。責任を負わされるのを
恐れているのだろう。
研究なんて企画したものがすべてうまくいくものではない。そんなことを恐れる必要は
ないように感じるのだが。


それぞれの人の立場やこだわり、性格があるだろうから、ここら辺の違いはあって
当然とも言える。議論や色々な指摘を受けると、間抜けだったなあと感じることや、
もっと自分もビジョンを明確にしなければと反省することも多い。
これらを鑑みて、今後の方針を頭の中で練っていくのだ。よって議論というのはとても
重要だし、議論の中で、一人一人が自分の感性や得意分野からの意見を混ぜ合わせながら、
サイエンスが進む。
プロのサイエンティストとはこういうものだ。あるある捏造の連中に良く知って貰いたいものだ。