「フィリピンでのエビの養殖事業に投資すれば、１年で出資金の２倍の配当金を支払う」
ということで、全国から多額の資金を集めた投資会社「ワールドオーシャンファーム」が
経営破綻だそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0711/OSK200707100114.html
こんなものにどうして騙される人がいるのか理解できない。
「１年で出資金の２倍の配当金」を何のリスクなしで受け取れるはずもないだろう。
１年で資産は３倍になるということだ。このくらいのハイリターンなら、リスクの方は
「１年で８０％の確率で破綻する」くらいが釣り合う所だろうと思う。
よって、これに投資した人は破綻しても「しょうがない」と思うべきだろう。
むろん、詐欺間違いないだろうし、実際エビを育てていたかどうかも怪しい。いわゆる
目論見書になるような、事業報告なども何もチェックできないのなら、もはや投資価値は
全くない事業ということだ。
重ね重ね何故こんなものに投資できる人がいるのか理解出来ない。
先日、プロ野球中継で元中日ドラゴンズ投手で解説者の鈴木孝政氏が試合解説をしていた。
あれっ？と思ったのだが、最近、鈴木氏はラジオでの解説しか見かけることがなかったのだ。
実際のところは分からないが、鈴木氏は詐欺事件を引き起こした「近未来通信」の
広告塔として、新聞広告などに出ていた。こんな怪しい会社の広告塔になるなんて、
誰も忠告しないのかなと当時から感じていた。テレビ解説の出番がなかったのは、
この事件に関係しているのだろうと推測している。
だから久々のテレビ解説出演に大きな疑問を感じたのだ。
芸能人や有名人は社会的な責任も重い。こういった件での被害者を少なくするには
随所随所でのチェックが必要なのだろう。広告を出していた中日新聞社の責任も重いと思っている。
