日本シリーズ進出

我がドラゴンズ。見事に日本シリーズ進出。この短期決戦の5試合。打撃陣は調子良かった。
そして、調子の良い投手のみ集中的に使う戦略が大当たりとなった。
短期決戦に特化した落合采配が大当たりしたということだろう。結局、山井も朝倉も
使うことなく、実質投手は川上・中田・小笠原・岩瀬の4人だったと言っても良いだろう。
後は本当に短い中継ぎ陣だけだった。短期決戦なら調子の良い人を集中的に使えば良い
というのが結論だろう。


さて、しかし自分のようなドラゴンズファンでもこうして短期決戦に圧勝して、
日本シリーズに出場ですよと言われても、何かピンと来ない、一抹の空しさのような
ものを感じるのだが、他の人は感じないだろうか。
日本シリーズに出られることはうれしいし、試合を心待ちにしているのだが、
かといって進出が決まっても胴上げや祝賀パーティはないわけである。
所詮今年はセ・リーグ2位に過ぎないのだ。自分でさえ空しさを感じるのだがら、
ジャイアンツファンなどはもっと優勝したのに日本シリーズに出られない空しさを
感じているだろう。このクライマックスシリーズをやることに決めた、プロ野球界の
お偉方はドラゴンズ日本シリーズ進出の瞬間をどう感じただろうか。
やはりこの制度はおかしいというのが改めて感じる自分の思いだ。


落合監督が取った短期決戦に特化した戦略は、入試と受験産業にある状況と似ている。
本来、真の実力を持ったものが、その実力に見合う教育を受ける資格があるかどうかを
判断するためにおこなうべき入試が、受験産業によって試験の練習を重ねたり、
試験問題の癖を見つけ出すという裏技を使うことで、その資格がないものまで合格を
勝ち取り得るようにできるわけだ。
落合監督は過去の失敗の中で、短期決戦のパターンを知り、それを勝ち取る裏技を
見つけたと言えるわけだ。


まあ、日本シリーズだって短期決戦なわけだから、それでも良いのかもしれないが、
あくまで勝ったという事実だけが残るだけで、チームの強さとは関連が薄くなって
しまうことになるのではないかと感じる。
これで良いのだろうか。