撤退

東芝の次世代DVD撤退が正式発表された。
とりあえず、東芝としては敗戦を早く認め、損害を極力防ごうとしたことは
会社経営としては正解だったと思う。
第2次世界大戦時の日本にも見習ってほしかったものだろう。


ところでこのニュースに関するマスコミの論調はちょっと自分が考えているのと
違っている。ブルーレイ陣営が勝ち残ったのは、より大容量で高画質化が可能だから
だと思っているのだが。もちろん、営業力や他社への技術提供戦略はあるだろう。
しかし、重要なのは前者と思っていたのだが、そうではないのだろうか。
サイエンティストの端くれとしては勝敗は技術力で決着をつけるべきものと思うのだが、
そうはいかない世界ということだろう。ソニーはベータービデオでの失敗を繰り替え
さなかったということのようだ。技術力と営業力と経営戦略いずれも重要なのだろう。


それからすでに東芝方式を買ってしまった人への補償はどうなるのかと文句を言っている人。
こんなもの購入の判断は本人の自由なのだから、自己責任以外の何者でもないと思うのだが。
そもそも、年末に安売りされたならその理由を考えなくてはならない。まさに、
安物買いの銭失いの典型的な例だろう。家電量販店の店員の言うことを、まともに
信じていてはダメだろう。
いずれにせよ、元々新世代のDVDなので、過渡的な商品であるわけだし、
5年も10年も先まで見越して買うまでの物ではなかっただろう。
テレビ録画には問題ないわけだし、修理請負さえ維持していれば問題ないだろう。