中国製毒餃子事件。この事件もなんだか全容究明が遅々延々と進まない印象だ。
生協が何というか、レベルの低い分析をして、かえって話をややこしくしている。
袋の中なのか、外なのか、袋を切り刻んでしまったら分からないし、定められている
基準の２桁も少ない量を検出してもしょうがないわけだし、少なくとも検出するのが
目的ではなく、どういう経緯で混入されたか分かるように分析すべきだろう。
徹底的に調べれば、今回の事件と関係のない本当の残留農薬がいくらでも検出されるだろう。
それを徹底的に調べ、中国をつるし上げるのは作戦としては良い。
しかし、原因を明確にできる分析法をしないと、かえって信用をなくすだけだろう。
ジクロホスのように工場内の殺虫に使った農薬を検知して公表したのは間抜けだった。
さて、とはいえ今回の一連の事件にもかかわらず、スーパーには冷凍食品やたくさんの
中国製食材が未だ並んでいることが自分には理解できない。今回の例は一部の話だと
思っているのだろうか。そうだとすれば本当に日本が平和ボケしていると思う。
拝金主義思想とも言える現在の中国ではなんでもありであり、単に日本に輸出されるものは
少し監視の目が厳しくなっているだけにすぎない。
前から言っているように、中国製でも良いと思っている人なら自己責任で良いだろう。
少なくともスーパーは加工品であれ、ちゃんと原料のトレーサビリティーについて
把握すべき状況にあると思う。平然とショーケースに並べられている状況には呆れてしまうのだ。
