バイオ燃料

食糧サミットでの首相演説。
http://www.asahi.com/politics/update/0531/TKY200805310299.html
最近の食料価格の高騰はバイオ燃料へ飼料作物が用いられるようになったことが大きいのだろう。
そこへ投機的マネーやオイルマネーの思惑が働いている。
エネルギー政策は重要だが、それ以上に重要なのは食料の安定供給。
ここに問題が生じてはいけない。首相の演説は福田には希な極めてまともなもので
あったと考える。


国の減反政策の見直しも出ている。
イネの研究に多くの税金が投入されてきている。むろん、イネを研究するサイエンティストの
いくらかはあくまで基礎研究をしたいわけで、それにイネの食料としての重要性が
政治利用されているにすぎない。
まあ、それは致し方ないことではあるのだが、農林水産省としては、イネの研究に金を
出しておいて、一方で減反政策をするというのは明らかに矛盾したものであるわけだ。


減反はそもそも国が食料価格の安定を、いわば農家保護を進めたものであるわけだが、
これが今や弊害しか与えていない状況であった。
ここでの減反政策の見直しも的を得ている。そもそも日本の米なら、結構な価格で
輸出できる物を、工業製品での貿易黒字に加えて、食料品でも稼ぐとなることが
問題であると考えたのだろうが、工業品は工業品の中で経済摩擦を改善すべく問題だ。
トヨタの利益のために国益が削がれていくのは、明らかに間違っているわけだ。