大相撲の大麻問題

大相撲のお偉方は事の事実関係の軽重が理解できていないのではないだろうか。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080906k0000e040048000c.html
簡易検査での陽性はそれ自体で重大な状況ではなかった。簡易検査では違う物質に
反応し陽性となってしまう、いわゆるFalse Positiveというものがいくらでも考え
られうるからだ。しかし、精密な本検査でも同様に陽性となった以上、もやは本人が
やっていないと主張したところでなんの説得力もない。簡易検査と本検査との違いが
理解できていないのではないか。
マスコミの情報も交錯している。本検査の結果が出るのは早くて8日と報道されていたが、
結局6日には出ている。8日と聞いた時に、何でそんなにかかるのかなと思ったのだが。


そもそも対応が遅すぎる。簡易検査の結果が出た時に、すでに本検査の結果次第の
対応が準備出来得たわけだ。当事者のロシア人が言っていることを上部の人が
そのまま信じてしまっているのが呆れる。
日本では嘘をつくことは悪という、道徳が存在しているわけだが、ロシアもそうだが、
嘘は悪ではなく、騙される方が悪いと考えるお国がらを持つ国は多い。
自分のバイオサイエンスの世界でもそうだが、外人のやった実験データは1から
検証し直さないと後々大問題になることが多い。
サイエンティストでさえ嘘をつくことが平気なのだ。


この大麻問題は同郷のロシア人がそれで捕まっているわけだし、状況としては真っ黒。
単に吸引に必要な器具が見いだせなかったという部分しか、否定的なものはない。
もっと毅然と協会は対応すべきだ。


しかし今回の件でここ最近の大相撲界の醜態の原因は北の湖理事長にあることが明確になった。
北の湖ももう終わりだろう。