広がるメラミン

前回の内容とちょっと矛盾もするのだが、そもそも「中国産」であることを、
消費者あるいは中間流通者が認識できないシステムに問題がある。
色々な監視体制にはコストと時間がかかり、それは消費者に新鮮なものが届けられなく
なることや商品価格への添加など懸念されることはある。
しかし生産あるいは海外産のものなら輸入時から、流通・小売りまでの一連の流れが、
確実な情報網で連結できるようなシステムになれば、後は偽装がないことだけを
チェックできる体制により食のトレーサビリティーを確認できるのではないかと考えている。


今回の業者名公表で、憤りをあらわにしている和菓子製造会社。
しかし和菓子製造会社が入手原料の出所さえ把握できていないというのは驚きだ。
これがごく当たり前で通ってきたことがおかしいだろう。


考えてもみれば、町中で売っている商品がどこの何で誰が作っているのかなんて
分からない、今の中国の現状では中国産のものをすべて輸入禁止にしても良いと
思うが、いずれにせよ安価なものを希望する人も多い。安いものを食べたい人は
多少の品質には我慢してもらうのは、当然だろうし消費者に選択権があってもよい。
自分が食べているものが安全だと思ったのに実は違ったとか、商品に記載されている
情報が嘘・誤りだったというのが一番問題なのだろう。