農水相辞任

この太田農相は食を預かる最高責任者でありながら、消費者視点のなさにほんと
大臣としての資質に欠けると思っていた。今更、辞任してもほとんど意味ないわけでは
あるが、ずるずるとやっているよりは良いだろう。


今回の一連の問題。確かに農水省には多くの不手際があっただろう。しかし、一番
悪いのは三笠フーズなど不正転売をした業者であり、農水省としてやるべきことは
限られているのではないか。
こういう事件が起こると、すぐ国のせいにしたがるマスコミや一部の国民だが、
事故米として食用でないコメに対し、ちゃんと食用外で用いられているか、なんてことを
調査・承認などの事務処理をし出したら、コストがかかってしょうがない。しかも
当然それらには多くの責任は伴うわけだから、第3者機関にゆだねるなんてことも
できない。これらをやっていないのはけしからんという論調は、それだけのコストを
払う覚悟があって言っているのかと感じる。これから国はあくまで小さな政府を
目指すわけだから、そんなことは食品業界の内部監視・内部規制でやってもらうしかない。


事故米で製品を作った業者名の公表に対し、とうの公表された業者が怒っているという
ことに対しても、食の安全を一般国民に知らせしめる意味では公表は当然すべきだし、
当事者の怒りはあくまで不正転売した業者に向けられるべきものだろう。
何でも国の責任にすれば良いというものではないだろう。