インフルエンザ

インフルエンザがだいぶん流行ってきているようだ。
とりあえず、自分は予防接種はしてある。これをし始めたのは去年からなのだが、
例年2,3月は1年でもっとも忙しいというか、仕事のプレッシャーを感じる時期
なので、この時に長々と休むわけにはいかないというのがある。
まあ、予防接種をしたからと言って、どの程度効果があるかは、予防接種していない
自分という対照はないのだから、明らかにしようがないのだが。
気休め程度なのかもしれない。


新型インフルエンザがいつ出てくるか。来年、再来年あたり、もうそろそろではないか
と思っている。パンデミックになった場合の日本における死者数が過小評価されて
いるのではないかと言われている。自分もそう思っている。
インフルエンザの万能ワクチン開発とのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000067-yom-sci
いつも疑問に感じ詳しく調べねばと思いながらやっていないのが、このワクチンという
のはどうやって作っているのかという点。ネット上で調べても明確な解答を見かけない。
ワクチンは基本的にはタンパク質を抗原にした抗体になるわけだが、どのタンパク質
なのかという点。一般にヘマグルチニンというタンパク質の抗体がワクチンになる
ようだが、記事にもあるようにこのタンパク質は変異しやすい。変異すると抗体は
全く効果がなくなるわけだ。ならば別のタンパク質を抗原にすれば良いわけで、
インフルエンザの持つ別のタンパク質として、ノイラミダーゼやエンベロープ裏打ちタンパクで
あるM1タンパク質、チャンネルタンパクであるM2タンパク質、
RNA依存RNAポリメラーゼがある。
これらの中で変異の起こりにくいタンパク質を抗原にすれば、ヘマグルチニンより安定だろう。
また別の手段として、何もインフルエンザワクチンを使わなくても、
インフルエンザの持つタンパク質の変異しない部分のアミノ酸配列を用いて
短いペプチドを合成し、その抗体をワクチンとすることも可能なはずだ。
色々、開発手法があるわけで、今回の記事の内容は何を今更という感覚だ。
もちろん、医薬品としてのワクチンに認定されるまでには、安全性と安定的効果の
検証のための長い時間が必要だ。しかし、そんなことをしている時間はないと言える。
ここらへんは国の方針の判断が非常に重要になると言えるだろう。