電力計

自分の中で今、電力が1つのキーワードになっている。まあ、詳しい話はまだネタに
しないのだが、世の中省エネという流れの中で、コンセントに差し込んで電力を
測定できる機器が売り出されている。
自分は以下の2つを以前買っていた、ワットチェッカーと言われるものと、エコワット。
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=TAP-TST5
http://www.enegate.co.jp/prodects/03ene_con/01.html
何も考えず2つを同じように使っていたのだが、比較すると値が全然違っていることに
気がつく。
よく調べると、エコワットは皮相電力をそのまま力率1として消費電力にしてしまっている。
これではエアコンや動力機器はもちろん、蛍光灯照明やインバーター照明を用いたもの
など、全然正確に消費電力を測定することはできない。
説明書にはおおよその値で誤差があり目安として用いると書かれているが、
これでは目安にもならないだろう。力率50%なら倍の値に変わりうる。
高校の時、物理の授業は落ちこぼれてほとんど聞いていなかったが、交流電源では
無効電力というものが生じるわけで、これは消費電力にはならない。
そういうことをちゃんと理解してこの機器を利用できている人がどのくらいいるだろうか。
何も知らないで値の高い皮相電力を見て、「ぐは、こんなに電気使うのか−」と
思わせたいがための、まさに環境思考の商品「エコワット」ということなのだろう。