電子ジャーナル

大学等が契約している学術雑誌の「電子ジャーナル」の購読料が高騰を続けているという話。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100127-00000047-mai-soci
これは職場でも話題になっている。いわゆる論文誌なわけだが、今まで本として存在して
いたものが電子ジャーナルになったことで製本等のコストがかからなくなり、
大学の図書館は結構安い値でたくさん購読できていた。それが徐々に年間の購読料が
上がってきているとのことだ。個々の雑誌の購読料が上がるより、むしろ今まで
セット販売で安くなっていたものが、セット販売がなくなるような感じだ。


今まで見ることがなかった、論文誌を見ることができるのは結構良い話なのだが、
それも厳しくなり、今後はセット販売でなく、個々本当に必要な雑誌のみを契約するための
「仕分け」が必要になるわけだ。学術にとって一見無駄に思えるようなことが、
実は非常に重要だったり、役に立ったりするものだ。


今回の高騰は、出版社に完全に足下を見られているなという印象を受ける。
本来論文など、自己出版でも良いようにも思うが、有名ジャーナルに出ることが
高い評価につながるとう,時代の流れはどうしようもない。まあ、論文誌と仕事の
すばらしさには相関はあるだろうが、良い論文誌に出た論文が、必ずしも高く評価される
べき仕事というわけではない。逆もまた同様だ。
予算縮小の中、各大学はどんどん冬が深まるのだろうか。