技術革新

研究というのはテーマを如何に設定して、問題意識を明確にするかが非常に重要。
自分は技術力から研究を進める役割を担っているのだが、この技術力というのは
どんどん革新され、つい先日まで最新の方法とされていたものが、あっという間に
陳腐化する。
しかし明確な研究テーマがあれば、技術がどんなに進化しても、明らかにすべき
ことは変わらない。単にそれにアクセスしやすくなったかどうかだけの問題だ。


もっとずる賢く考えると、テーマは複数持っておき、技術革新を待って、それが
達成したら思っていたことを一気に進める。これが一番良いだろう。


折角、新しい技術を使って新しい知見を得たのに、論文にまとめるのにグズグズして
結局、旬を逃してしまう。そんな状況をここ2−3年嫌というほど見てきた。
そもそも日本人は論文を書くのが遅い。それは分かりきったことではあるが、折角
技術面で支援しているのだから、ここらへんはちゃんとして貰いたいところである。