画像の切り貼りはかつてはかなりの人がやっていたことはすでに述べた。今では
明確な不正行為になっているので、現在どの程度の人がやっているのかは把握していない。
過去に遡って、あら探しをしていけばいくらでも見つけられると思うし、今お偉方
になっている人からすれば戦々恐々としているのではないか。
石井氏の問題は2008年と不正に関するルールが厳格化された後なので、これ自体は
小保方と同様に完全にアウトだろう。後日修正は意図していなかった誤りのみ許されるもので、
画像の切り貼りは意図的にしかできない。どう責任を取るのか注目したい。
今度は山中氏にも疑惑が生じ、会見で否定している。事実は事実として検証し、今後の
サイエンスリテラシーが向上すればそれで良いと思うが、あら探しを今更続けても
意味は薄い。
自分の感覚から捏造をしているラボは１つ２つの論文にそういうものが見つかるというよりは、
どの論文にも疑惑を感じるものだ。そういうラボはどんどんつるし上げていったら良いだろう。
国内での不正は多以良問題、下村問題などが過去にあった。いずれもトップは軽い処分を
受けたものの未だ職に留まれている。が、実際に関わったとされる下っ端は今何を
やっているか不明だ。責任は上のものが背負うのが本来の管理職的立場でその責務を
ちゃんと背負わねばなるまい。そうしなければ、結局今回のように先の反省に生かされ
ないのだろう。
