新国立競技場

新国立競技場問題。
少し前の日本なら、あまり深く考えず豪勢なものを作って、諸外国に対してのアピール
をすることで、その技術力を示す方策は良くあった。
しかしさすがに少子高齢化で今後の利用頻度すらそれほど計算できないものに、巨額を
投じてしまうのは、ひかえ気味になっていたのではないか。
それがどうして新国立競技場でこうなっていまったのか。当初予算額が1000億もない
くらいだったので、コンペをするにせよその予算額を大前提とすべきだった。
特殊な作りにすれば見栄えは独創的ですばらしい感じはするかもしれないが、建築コストも
維持にも非常に金がかかってしまい、本来お話にならない。


以下の記事など色々なニュースを見ると結局キーパーソンは老害の森元総理と言える。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150711-00074806-diamond-soci
ラグビーまで絡ませてかなり強引なことをやったようだ。


大学の研究・教育はこの煽りをもろに食らうことになる。文科省の予算が大学の研究・
教育、義務教育課程の教育、そしてスポーツ振興に大きく分けられ結局は取り合いだ。
自分は以前からここで言うスポーツ振興とは国民全体が生涯的に運動をすることで
健康が増進されるものとしてとらえるべきもので、一部のアスリートの強化に税金を
使うべきではないと思っている。
そういうものは今後、富裕税でまかなうか、富裕税を控除させる寄付金でまかなうべきだろう。


いずれにせよ、最終的には3000億以上はかかる建物。これを一人の老害がまさにレガシーな
考えをそのまま自身の政治力で押し通してしまった。森の死後は誰がこの件に責任を
取るのだろうと思う。結局、整備新幹線と同様国民の負担となる。