オープンプライス

去年の秋ぐらいだったろうか、自分の家の近くに家電安売りの「ギガス」ができた。
ヤマダ電機やエイデンは少し離れたところにあったが、近くにあるとこれは便利かなと期待していた。
が、行ってみるとなかなか複雑な思いがしてきた。
価格なのだが、安い安いと騒いでいても価格ドットコムに並べられている通販店の値段より、だいたい2−3割は高いのだ。
これは当たり前のことで、通販店は安く入荷出来るときだけ入荷して、そうでないときは在庫を持たなければ良いのだが、地域の家電店はそうはいかない。
店員の人件費も多くかかるし、それらが利益率の低下を招き販売価格を上げざるを得ないわけだ。


しかし、消費者から考えればどこで買っても同じで、後は信用とアフターサービスの問題だけだ。
自分は電化製品は1年保証後に故障したら、新機種への買い換えるものと考えているので、家電店独自の5年保証とかには魅力を感じない。
家電店は今後どういう戦略で安売り通販サイトに対抗するのか見物である。


関連する話だが東芝の関連会社が主力製品に対し、オープンプライスを止め、メーカー希望小売価格を再び採用することに決めたらしい。
http://www.asahi.com/business/update/0119/126.html
これを読んで真っ先に「何を今更・・・」という思いだ。
ー商品を比較しようにも価格が分からないといった意見は根強かったー
とのことだが、発売時期の異なる製品について、定価や割引率を比較しても全く意味がない。
実売価格などインターネットの検索サイトに製品の型番を入れれば、どの程度の値で売られているものか簡単に分かるご時世だ。
定価からの割引率を強調することがどの程度の意味があることか。
逆に希望小売価格が表示されることによって、価格の拘束や二重価格表示が問題になってくることが懸念される。