ジャストシステム

自分くらいの世代(30代)の人間にとって、パソコンはゲームマシンか簡単なワープロとして使うところから始まっていると思う。
自分の場合、公立高校合格祝いとして、親から買ってもらった富士通のFM7がまさにゲームマシンだった。
その後、大学4年になる直前で、研究室でも必要だろうと思い、バイト代で買ったのがNECのいわゆる98だった。
このころのパソコンになると簡単なワープロ表計算が出来るようになっていた。
当時、NECの「文豪」や東芝の「ルポ」など専用ワープロがかなり市場を占めていた時代であったが、
やはりゲームもしたかったので98にしたのだ。


パソコンでワープロをするためのソフトとして有名だったのが、ジャストシステム一太郎だった。
当時、Ver3で、その後Ver4が出たが自分の買ったパソコンの処理速度では、
Ver3の方が使い勝手が良かったのを覚えている。
ジャストシステムはその後、ジャストウィンドウという自社独自の統合ベースを提唱するも、
ご存じマイクロソフトのウィンドウズに完敗だった(始めから太刀打ちなどできないのは分かっていたはずなのだが)。
その後、ウィンドウズ上での一太郎となるわけだが、多角化にも失敗し、大規模なリストラをすることになる。
しかし、ジャスダック市場にも上場し、投資家から資金調達しながら、それなりの売り上げはあげている。
自分も一太郎こそもう使っていないが、文字入力のATOKは今でも最新バージョンが出ると買っている。


そのジャストシステムだが、松下の特許を侵害しているとの裁判結果だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050201-00000073-mai-soci
詳しい状況や今後の展開がまだ分からないのでなんとも言えないが、日本語ワープロの重鎮と言える会社だ。
今回の裁判結果が企業運営の痛手にならないことを願いたい。