犯罪者の更正と隔離

自分の住む近くで事件があった。
ご存じと思うが、安城で起きた幼児刺殺通り魔事件だ。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/phantom_killer/
こういうニュースが起きると、殺された子供やその家族の無念さ等々言い尽くせない
ものがあるだろう。
多くのマスコミの論調も被害者の無念さに立つわけだが、少し違った観点から述べてみたい。


自分はこういうニュースが出ると真っ先に思うのが、どうしてこの犯人はこういう
事件を起こしてしまったのか。
どうして社会はこういう人間を作り出してしまうのか。
社会はこういう人らをどうすれば良いのか等々考える。


今回の事件の犯人はいわゆる務所帰りだ。豊橋の刑務所を出て、数日後に安城
事件を起こしているわけだから、刑務所の近隣に住む人は怖くなるだろう。
なぜ、こういう人間が刑務所を出て来られたのだろう。
言うまでもなく、日本の刑罰は少年少女犯を除いてはあくまで懲罰であり、
更正を意図したものではないわけだ。模範囚であったかどうかは刑期に影響はするが、
いずれは刑期満了で世に放たれる。
この犯人は逮捕時所持金を持ち合わせていなかった。刑務所を出てもそうは簡単に
職を見つけることはできないだろうし、住むところだって契約できないだろう。
犯罪者の更正や自立に対する計らいの無さを感じる。


同じく奈良の小一女児殺害事件だが、これも犯人は以前にも少女に対する猥褻事件を
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/nara_murder/
起こしている。これも犯人が更正することなく再犯しているわけだ。


日本の法体系にはいわゆる終身刑がない。死刑になるほどの犯罪じゃない場合、
いずれ社会に放たれるわけだが、更正支援や教育が不十分な状況では、
あまりにも恐ろしいことではないかと思う。
自分は何度も犯罪を繰り返す人間は終身刑にし、社会から隔離することが大切ではないかと考える。
この場合、刑務所で一生というわけでなくても良い。
法務省が城壁に囲まれた「犯罪者都市」を作り、そこに住んでもらうようにすれば良い。
市政は自治に任せても良い。むろん外部からの物品持ち込みや出入りを厳重に管理するのだ。
ようは、犯罪者の更正と、更正できない犯罪者の完全隔離の2点が重要と考えるわけだ。


日本も今後、アメリカのように貧富の差が大きくなっていくと思われる。
貧しいものが社会に逆恨みし自暴自棄になる状況に対し、何らかの手を打たなくてはならない。