最近、よくアマゾンドットコムで本や音楽CDを購入する。
ちょっと前まではネット上で個人情報やクレジットカードの番号を入力するのは、
漏洩の可能性の点でちょっと躊躇があった。
しかし、最近のSSL技術により、よほどの悪意と技術力がない限り、情報を盗み出す
ことは難しいだろう。
そこまで気にしだしたら、スーパでバイトの店員にカードを示す方が、よほど危険に感じる。


インターネットから本やCDを買う一番のメリットはなんと言っても、購入の手間が
省ける点だろう。
近所のチェーン書店・CDショップで買えるものなら良いが、そこに置いてないものと
なると予約して・・・なんてとても面倒だし、名古屋まで出るのはもっと面倒だし、
そこにあるとも限らないし。
そういう意味でアマゾンは品揃えも悪くない。
CDだとCDショップなら割引や割引チケット分があり、その分アマゾンは高くなるが、
送料はかからないし、代引きでない限り、留守でも問題なく商品を置いて
いってくれるのは大きい。
本の値段はどこで買っても同じなので、近所の本屋はあくまで立ち読み用。
後になってあの本やっぱり買って読みたいなーと思えば、アマゾンから注文すれば、
家に2−3日で届く。あえて買いに行くより楽だ。
むろん、頻繁に本屋で立ち読みする人はそこで買えば良いのだが。
ただ、中身を知らない本を題だけで買うと、「こんなくだらん本買ってしもたー。」
と、後悔することもあるので注意。


その本の値段だが、どこで買っても同じというのに疑問を感じないだろうか。
出版流通ははトーハン http://www.tohan.jp/ と日版 http://www.nippan.co.jp/
の2社寡占になっていることが諸悪の根源と言われる。
本来販売にもっと自由競争があるべきと思う。
以前は専門書など流通数の少ない本の出版を守るため、価格維持は重要という意見も
あったが、今やそういうものは本にしなくてもWEBコンテンツとして公開されれば
それで十分だろう。


自分の研究の関連で以前「光合成辞典」というのが出た。
作物生産の根源の生理現象である光合成について書かれた辞典だ。
辞典と言っても僅か430ページなのに8,400円!
まさに、WEBコンテンツとして無料で公開した方が遙かに使いやすいし、
多くの人のためになると思う。
まさか、この本で印税を稼ごうと考えている人もいまい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4762230200/3w-asin-books-22/250-1570454-7253028
現時点では著者らが業績として残すには本になる必要があるのだろうが、
WEBコンテンツでも業績になりうる時代もすぐ来るだろう。