WEBコンテンツ

前回の続きの話をしよう。

ある人が何か文章を書き、それを人に見せる時、その目的によって色々な手段が考えられよう。

1.その文章が大衆向けか一部のマニア向けであるか。
2.書いた文章を多くの人に見せたいのか、特定の人が見てくれれば良いのか。
3.文章を書くことでなんらかの収入がほしいのか。

まずお金がいらないならWEBコンテンツで良いというのが自分の考えだ。
また、専門書のように一部マニアだけが見るものなら、これもWEBコンテンツでよい。
また、もちろん本人が本にして書店に流通させたい内容でも、普通出来ないわけで
そうなれば、今なら当然自費出版よりもWEBコンテンツで良いだろう。
そう考えると、出版流通させるべき本はその内容が大衆向けで、著者が大衆に買って
読んでもらいたく、しかも金儲けをしたいという場合のみで良いことになる。


その結果が、先日書いたように専門書はもはやWEBコンテンツで良いという自分の結論だ。
問題はいくつかある。WEBコンテンツだと本になっていない。やはり製本して見たい
という人は多いだろう。
金儲けはそれほど期待していないが、少しは印税がほしいというのもあるだろう。


このはてなブログも製本サービスなるものがある。決して安くはないが、こういった
サービスは今後有効かもしれない。
WEBコンテンツは何も無料でなくても良い。シェアウェアのように、無料で少しだけ
見ることが出来るようにして、全部を見たければお金を払いなさいというようにすることも
できるだろう。
この場合、課金システムをどうするかだ。
さすがにどこの馬の骨かも分からない人間に、クレジットカード番号は教えられない。
現時点ではWEBマネーのようなプリペイドカードや、ネット銀行経由の振り込み
などが、もっとも楽なやり方の1つで当面有効だと思われる。


大学など学内で授業に使う教科書をPDFファイルでWEB配布しているところもある。
このようなやり方は今後ますます普及するだろう。


今後、WEBコンテンツは2社寡占の出版流通業界に大きな風穴を開けるだろう。
そしてトーハン・日販は寡占の中で胡座をかいていたことを痛感するのだ。