また、注目したくなる事件が起きた。
大阪府寝屋川市で起きた、小学校侵入教論刺殺事件だ。
この事件の焦点は以下の2点と考えている。
まず、大教大付属池田小学校で起きた侵入児童連続殺害事件以降、学校の防犯体制には
ある程度の注意が図られていたはずだが、それでも防止出来なかった点。
もう1点は犯人の17才の少年がいわゆるゲームオタクであった点だ。
まず、防止できなかった点について、限界はあるとは以前から考えていた。
大教大池田小学校ではあの事件以降防犯体制はかなり強化されていたが、むしろこれは
例外的な対応のように思える。
この小学校はいわゆるエリート校で、おそらく親などの関係者に政治的権力を持つものや、
高級官僚も含まれていたのだろう。
非常に迅速な手が打たれていたが、すべての学校でおこなうには資金的に無理だと
容易に予想できた。
元々、学校なんてその気になればどこからでも入れる。いわゆる門は楽に飛び越えられる
高さであるし、運動場の周辺も十字鉄線が張りめぐされているわけでもない。
各種営業や業者の人々、今回のように卒業生の出入り、親の出入り、身分が明確でない人の
出入りはいくらでもある。警備員が常駐しているわけでもない。
今後、どう防犯体制を見直すべきか十分な議論が必要だろう。
警備予算なども、別枠で家計から出してもらう必要性も出てくるかもしれない。
どこまでの警備が必要か、難しい問題だ。あくまで、国や県・市町村の捻出できる予算は
限られている。
もう1つゲームオタクであった点。
自分もゲームオタクに分類されうる人間かもと考えると、この点はとても考えさせられる。
自分がゲームを始めた年齢はもう小学校高学年以降であったが、もし3才くらいから
ずーと敵を殺すゲームばかりやり続けていたら、まさに現実とゲームおよび現実への
対応などに支障が出ると言うことは十分考えられる。
この部分は発達心理学的側面を含め、十分議論されるべき点であろう。
いわゆる18禁ゲームという枠組みがパソコンゲームにはあるが、欧米のR15や
もっと低年齢の子供を排除するゲームの指定も、もっと積極的に検討される必要も
あるのかもしれない。
そこらへんの研究・調査が国として不十分ではないかと考える。