インフルエンザが結構流行ってきているようだ。
予防には手洗い・うがい・部屋の加湿などと言われる。
実際それらがどの程度効果があるのか具体的なデータを見てみたいのだが、
そういう情報はどこにあるのだろうか。
まあ、それは置いておいて、今日は部屋の加湿に用いる加湿器について語ってみたい。
加湿器は大きく、超音波式、気化式、加熱気化式、加熱式がある。
昔は良くあった超音波式。超音波で水面から水滴を発生させ押し出していく。
エネルギー的には加湿効率がよいが、不衛生だということで最近はめっきり姿を減らした。
自分も昔使っていたが、しばらくすると水溜の部分がぬるぬるする。
水カビだと思うが、これを吸っているのかと思うと、やはり不衛生だという意見に賛同する。
また、水道水に含まれるミネラル分ごと水滴になるので、それが付着した家具やガラスが
白く粉をふいてくる。壁も目立たないが同じことが起こっている。やはり汚らしい感じを
受ける。
気化式、加熱気化式、加熱式は聞いただけでは区別が良く分からないだろう。
気化式はぬれたタオルに扇風機で風を送るような感じ。タオルに含まれている水分が
水蒸気になり加湿される。加熱気化式はこの風を温風にしたものだ。よりタオルに含まれる
水分が水蒸気になりやすくなる。
多くは気化式と加熱気化式を組み合わせてハイブリッド式として販売している。
部屋を緩やかに加湿したい時は気化式で、早く加湿したい時は加熱気化式でということだ。
基本的に水が沸点まで熱っせられていないので、不衛生な部分は残る。
最近の機種はそれを解決するために送風する空気を各種フィルターに通したり、
水溜に金属電極を付け雑菌を電気的に回収したり工夫している。
これらによってどの程度衛生面で解決できているのか知りたいところだ。
ハイブリッド式は下記の加熱式に比べ、消費電力が少ないところが利点である。
しかし、送風のために音がかなりでかいのが欠点。
最後に加熱式だが、これはヤカンの水を沸かして蒸気を発生させる方式と考えればよい。
蒸気は沸騰熱で殺菌されているのでもっとも衛生的と考えられる。
欠点は消費電力が大きい点だ。また、沸騰した蒸気は当然熱いので小さな子供のいる家庭
では注意が必要だろう。この点は直接、熱い蒸気が出ないように工夫している機種もあるようだ。
さて、自分のお勧めだが実際のところ自分は今冬に加熱式の加湿器を購入した。
実は去冬、ハイブリッド式の加湿器を買っている。
お分かりのようにハイブリッド式はダメだという判断で買い直しているのだ。
先に書いたようにハイブリッド式は音がうるさい。
カタログには38デシベルと書いてあるが、寝室で横に置くのはちょっと厳しく感じた。
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/env/souon/1souon.htm
加熱式に換えると音は全く気にならない。電気代はかかってしまうが、これも考えようだ。
すなわち気化式は水を水蒸気にする際に熱を奪っている。液体を気体にする時にエネルギーが
必要なことは中学の理科で習っているだろう。
逆に加熱式は熱い蒸気が出ているので、それ自身が暖房機にもなっている。
加湿器を使うときは当然暖房機器もつけているわけで、それに要するエネルギーも
考えなくてはならない。
自分の部屋の場合、暖房にも電気を用いているので加熱式加湿機になったことで、
その電気代が減っているのは間違いない。
トータルで電気代の差がどのくらいかは解らないわけだが、単純に加湿器の消費電力だけを
比較する意味はないだろう。