フジテレビ vs ライブドア

今、自分が一番関心を持っていることの1つに、東証の立ち会い外取引を利用して
ニッポン放送筆頭株主になったライブドアと、乗っ取り阻止に政治力で対抗する
フジテレビとの争いだ。
このネタで書こう書こうと思いながら、なかなか書かなかった。
実のところ、自分は商法を含め、法律に疎いので正確なことが良く分からないし、
どうなるか先が読めないのだ。
解らないところだらけと言っても良い。
実のところニュースをかき集めて読んでみても、その解釈が異なっていたり、
相互に矛盾する内容も見受けられる。
記者や経済の専門家さえ正確な判断を下せていないように思われる。


以降は自分の勝手な意見で、正確なものかどうかは解らない(ブログなんてすべてそうだが)。
まず、立ち会い外取引を利用して大量に株を買い付けた件だが、それは問題なのかだ。
ライブドアが単なるマネーゲームとしてやっているなら問題を指摘する声も解るが、
そうでないのなら、乗っ取りそのものだって、全然ありだろう。
今回ライブドアが友好的TOBニッポン放送を傘下にすることが可能であったろうか。
そういう形では状況を変えられないという思いが当然ホリエモンにはあっただろう。
その中での判断であったと思う。


そもそも、自分は最終的にライブドアがフジテレビを傘下にして、ネットと放送が
融合したメディアを実現してほしいし、是非そういう社会を見てみたい。
プロ野球と同じく、現在のマスメディアが自分たちだけで新しいことをどんどん開拓出来るとは
思いにくいのだ。
今回の件についてやり方はともかく、法的には問題ないわけだし、買収そのものも
資本主義市場では問題ないわけだから、ライブドアだけが一方的に批判されることではないだろう。
その後の政治家や経済人を使った、フジテレビの反撃も個人的には不愉快さを感じる。


http://www.asahi.com/business/update/0223/105.html
今日出たこのニュースはもうなりふり構わないフジの姿勢だ。
すでに筆頭株主になっているライブドアは当然、法廷闘争を考えるだろう。
ライブドアに限らず、増資は株式価値の希釈化により一般株主にもデメリットを被らせる。
ライブドアの傘下になることが、長期的に株主や社会にとって著しく不都合であることを、
明確に示さない限り、この処置もかなりひどい話だと思う。


結果として現在の状況はライブドアに著しく不利になったように思える。
800億の借金をして仕掛けた勝負だ。失敗すればライブドア破綻も十分あり得るだろう。
ホリエモンがこのまま沈没してしまうのか、なんらかの対抗処置がとれるのか実に興味深い。
こんなリスクがとれるホリエモンが羨ましく思える。